2025.07.30 アンリツの4~6月連結 減収・営業利益2.2倍
アンリツの2026年3月期第1四半期(25年4~6月)連結決算は、売上収益が前年同期比6・4%減の236億2000万円、営業利益が同115・0%増の13億3900万円、四半期利益が同18・6%減の5億8300万円となった。
PQA(プロダクツ・クオリティー・アシュアランス)事業は増収だったが、通信計測事業と環境計測事業が減収となった。営業利益ではPQAが大幅増益だった。
事業別の業績は、通信計測の売上収益が同13・8%減の145億200万円、営業利益が同109・8%増の12億6800万円。米国関税政策の不透明さにより顧客の投資意思決定が延伸した。一方で棚卸資産の圧縮、コストコントロールを進めたことで収益性は改善した。
PQAの売上収益は同22・6%増の68億2100万円、営業利益は同343・3%増の5億6700万円。食品市場の品質保証プロセスの自動化、省人化目的の設備投資需要が好調に推移した。
環境計測の売上収益は同42・8%減の8億5100万円。営業損失として3億9400万円を計上した。国内におけるEV(電気自動車)/電池向け試験需要は継続したが、大口案件の納期延伸の影響を受けた。
通期の連結業績は増収増益を見込む。