2025.08.04 ロームの4~6月連結 営業利益1年ぶりに黒字
ロームの2026年3月期第1四半期(25年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比1.8%減の1162億500万円、営業利益同84.6%減の1億9500万円、純利益同14.3%減の29億6600万円となった。営業利益は1年ぶりに黒字。為替レートが想定に対して円安に推移し、米国の関税措置を見越した駆け込み需要の影響で好調に推移。計画数値を上回った。
LSIは増収増益。自動車市場で、インフォテインメント向け製品が調整局面となり減収。一方、民生機器市場でアミューズメント向け製品が堅調。コンピューター&ストレージ市場も回復傾向だった。
半導体素子は減収、赤字拡大。パワーデバイスが、自動車市場でxEV(電動車)向けのSiCデバイスの売り上げが増加した一方、SiC基板の売り上げが顧客要因で減少。民生機器市場でアミューズメント向けなどのSiパワーデバイスが堅調に推移。汎用(はんよう)デバイスは、産業機器市場向けが改善したものの自動車市場向けは低調。発光ダイオードは横ばい。半導体レーザーは、コンピューター&ストレージ市場向けで伸長した。
モジュールは減収増益。プリントヘッドが、事務機向けが増加した一方、決済端末向けの売り上げが減少。その他では、抵抗器が順調に推移した。
通期連結業績予想は前回の発表数値を据え置いた。