2025.08.18 三菱電機がファミリーデー

エアピンセットを使ったウエハーの運搬体験(三菱電機高周波光デバイス製作所)

山内所長(右)に質問する子ども(三菱電機高周波光デバイス製作所)山内所長(右)に質問する子ども(三菱電機高周波光デバイス製作所)

光万華鏡を作った子どもら(三菱電機中部支社)光万華鏡を作った子どもら(三菱電機中部支社)

支社長と名刺交換(三菱電機中部支社)支社長と名刺交換(三菱電機中部支社)

ファミリーデーに参加した従業員の家族ら(三菱電機中部支社)ファミリーデーに参加した従業員の家族ら(三菱電機中部支社)

兵庫県伊丹市の三菱電機高周波光デバイス製作所

ウエハーの運搬体験など

 【神戸】三菱電機高周波光デバイス製作所(兵庫県伊丹市)は、従業員の家族を対象とした「ファミリーデー」を開催した。従業員とその家族が約150人集まり、事務所やショールームの見学、ウエハーの運搬体験などを行った。

 ファミリーデーは、従業員が現場で業務に従事する様子などを家族が見ることで、仕事に対する理解を深めてもらうことを目的に開催している。3年前に初めて開催し、今回が2回目となる。

 同製作所の製造ラインに入るには、無じん服を着る必要があり、多くの人に見学してもらうのが難しい。そのような中でも、体験を重視したプログラムを用意した。冒頭、山内康寛所長が製作所の歴史や製造している製品について説明した。

 同製作所は、携帯基地局などで使用されている高周波デバイスや、データセンターで使う光デバイス、ルームエアコン「霧ヶ峰」に搭載している赤外線センサーなどを製造している。

 山内所長は「従業員は、日々の仕事がどのように役立っているか家族に知ってもらいたいと思っているのでは。ご家族の皆さんも仕事の内容や工場のこと、会社の雰囲気を知りたいと思う。それぞれの思いが満たされるよう過ごしてもらえたら」と呼びかけた。

 その後、構内の見学ツアーを実施。製品を展示しているショールームや実験室、製造現場、オフィスの見学などを行った。

 オフィスでは、従業員が使用しているパソコンを使い、クイズに挑戦。所長室の見学も行い、山内所長に質問する時間も設けた。子どもたちからは、好きなゲームや教科について質問があった。

 昼には、工場内の給食を体験。ファミリーデーにちなみ親子丼やうどんなどを提供した。また、アトラクションとして無じん服の試着や光万華鏡を作成する科学教室などを実施。従業員が研修で使用しているエアピンセットを使ったウエハーの運搬体験も行った。

 参加した谷尻彩佳さんは「所長への質問と万華鏡づくりが楽しかった。オフィスも広くて、協力しながら仕事をしている人が多かった」と話した。

名古屋市の三菱電機中部支社

光万華鏡を自作し歓声

 【名古屋】三菱電機中部支社は大名古屋ビルヂング(名古屋市中村区)で従業員の家族らが仕事や職場に対する理解を深める「ファミリーデー」を開催した。企業と従業員、家族らが相互理解を深め、子どもたちはモノづくりの楽しさを体験した。

 ファミリーデーには年中から小学6年生の子どもら24人が参加した。「科学教室」では、分光シートや三色ライト、ルーペを使用しながら光の三原色について学んだ後、光万華鏡の工作に取り組み、自分で作った光万華鏡をのぞきこみ歓声を上げていた。

 その後、子どもたちは保護者の職場である事務所を見学し、緊張した面持ちで真釼康治支社長と名刺を交換した。名刺には、子どもの名前のほか好きな教科や遊びなどが印字。支社長から好きな遊びなどについて質問され、子どもたちは一生懸命に答えていた。

 同社では、電機メーカーとしての強みを生かした社会貢献活動の一環として、みつびしでんき科学教室を開催し、同社の基盤技術の原理・現象を「キーテクノロジー」として伝えている。