2025.10.13 【電波時評】ダイヤモンドは独創性で戦える

 ダイヤモンド半導体の実用化には、人工ダイヤモンドの結晶を量産可能な基板サイズで作る技術が欠かせない。そのために各社が独自の方法を模索しながら大型化を追求し、ダイヤモンドを材料とするデバイス市場の立ち上がりを待つ段階だ。化学気相成長法(CVD)による結晶成長でも、4インチ級の単結晶を安定的に得るには多くの壁がある。そんな中で注目されるのが、創意あふれる国産技術だ。

 工業用宝石メーカーのOrbray(東京都足立区)は、直径2イン...  (つづく)