2025.10.15 川崎重工業が万博でワークショップ 風車づくりで試行錯誤

紙コップを自由に折り曲げ発電量の大きい風車を作っていく

作成した風力発電機を使ってブルーインパルスの模型を動かした作成した風力発電機を使ってブルーインパルスの模型を動かした

 川崎重工業は、大阪・関西万博の展示施設「フューチャーライフヴィレッジ」で、風力発電に関するワークショップを開催した。参加者は、試行錯誤しながら風力発電に必要な風車の羽部分を紙コップで作成。ものづくりの楽しさを味わった。

 ワークショップは、社内の有志が集まった「未来創造本部 みらいほん」が主体となり実施。みらいほんは、高校生をメインターゲットに、エンジニアとの交流を通して将来の選択に生かしてもらうことや、ものづくりの楽しさを伝えることを目的に活動している。同社は、未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」で未来のモビリティーを展示している。展示以外にも万博でイベントを開催したいという思いがあり、今回のワークショップが実現した。

 ワークショップでは、紙コップを使った風力発電機の制作を実施した。参加者は、切り込みを入れた紙コップを自由に折り曲げて風車を作成。風車とモーターを組み合わせて発電した電気を動力源に、「モビリティー」や航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の模型を動かす体験の機会を得た。モビリティーは、未来の都市で展示している4脚モビリティーを模したものとなっている。

 今回のワークショップは、ものづくりの面白さを伝えるため、一方的な工作体験にならないよう意識した。羽根の作り方をエンジニアがアドバイスする際も、「もう少し角度をつけてみると良いのでは」といった声かけを行っていた。

 当日は、大人から子どもまで幅広い年代の人が参加。参加者はロボットや模型を動かすため、何度も羽根の形を変え、微調整を繰り返していた。ブルーインパルスの模型が動くと、「やった」という歓声が挙がった。