2025.10.21 白物家電4~9月出荷額、約1.4兆円 過去2番目の高水準 JEMA
日本電機工業会(JEMA)が21日に発表した2025年4~9月の白物家電の国内出荷金額は、前年同期比3.5%増の1兆3911億円となった。全国的な暑さでルームエアコンの出荷が好調だったほか、電気シェーバーや空気清浄機、食器洗い乾燥機などもけん引。全体的に出荷が伸び、上期では1991年に次ぐ過去2番目の出荷金額を記録した。
上期の製品出荷別は、4~6月の全国的な暑さや早期試運転推奨などの影響でエアコンが同4.0%増の583万6000台で推移。
冷蔵庫は同5.8%増の182万1000台で前年を上回ったが、401L以上の大型タイプは前年を下回った。
洗濯機は同2.3%増の200万5000台で前年を上回った。ドラム式洗濯乾燥機も上回り、ドラム式の構成比は9割を超えた。
掃除機は、同0.6%減の241万8000台。掃除機のうちスティック型が約7割を占めている。
調理家電では電子レンジが堅調。上期は同2.3%増の147万5000台となり、単機能レンジが好調だった。炊飯器は同1.1%減の206万台で、令和の米騒動や政府備蓄米の放出により、おいしく炊ける高機能製品の注目が高まった。
IHクッキングヒーターは前年並みの29万9000台。2口以上のビルトイン型が95%以上を占めている。
9月は3カ月ぶりプラス
9月の国内出荷金額は前年同月比6.9%増の2195億円と3カ月ぶりのプラスとなった。ルームエアコンをはじめ、冷蔵庫や洗濯機が前年比プラスとなりけん引した。
製品別の出荷金額では、エアコンが同7.4%増の64万5000台で3カ月ぶりのプラス。冷蔵庫は2桁伸長の同15.1%増の31万7000台で2カ月ぶりのプラス。洗濯機も同11.2%伸び、37万4000台と2カ月ぶりのプラスになった。
掃除機は同5.4%増の44万7000台、電子レンジは同3.5%増の23万5000台、炊飯器は同8.0%減の33万9000台となった。
IHクッキングヒーターは同5.1%減の5万4000台で3カ月連続のマイナスと振るわなかった。








