2025.10.22 TDK、IEC1906賞を初受賞

受賞者の長居課長

 TDKは、国際電気標準会議(IEC)の「IEC1906賞」を初受賞した。電子実装技術における国際標準化活動への貢献が高く評価された。

 受賞案件は、「IEC/TC91 IEC60068―2―83の改訂プロジェクトリーダーとしての国際規格制定の主導」。

 同社は、IECの中で電子実装技術の国際標準化活動を行っている技術委員会(IEC/TC91)のWG3(電子実装に関わる試験方法のIEC規格制定を審議するワーキンググループ)が主管する「IEC60068―2ー83」(ソルダーペーストを用いた平衡法による表面実装部品のはんだ付け性試験方法)の改訂プロジェクトリーダーを務めた。参加国の専門家との協議・意見調整をリードしながら積極的にプロジェクトを推進し、日本発信のIEC規格制定に大きく貢献したことが高く評価され、今回の受賞につながった。

 この改訂により、表面実装部品(SMD)のはんだ付け品質を確保し、電子機器の信頼性向上に寄与することができるという。

 21日に東京都内で表彰式が行われ、受賞者の同社品質保証本部品質保証グループ評価部信頼性技術課の長居秀幸課長に表彰状が贈られた。

 IECは、電気・電子技術分野の国際標準化団体。IEC1906賞は、電気・電子技術の標準化活動に大きく貢献した専門家に対して贈られる。