2025.10.24 パナソニック、街の魅力を高める照明演出サービス提供 初期導入費ゼロに

「街演出クラウド 宵まかせ」の利用イメージ 

 パナソニック エレクトリックワークス社は、夜間のライトアップ演出による継続的な街の賑わい創出を支援する照明演出サービス「街演出クラウド 宵まかせ」の提供を11月1日に始める。初期導入費用を不要にしたことを売りに、各地の魅力アップを後押しする。

 近年、日本国内では地域活性化の観点から、公園やスポーツ施設、観光資源などを核に官民連携の街づくり計画が各地で活発化。夜間の経済活動を指す「ナイトタイムエコノミー」を推進する取り組みの一つとして、ライトアップ演出の導入に向けた検討が増える一方、設備導入に必要なまとまった予算確保が難しいという課題があった。

 そこで同社は、ライトアップ演出を検討する自治体や指定管理業者、デベロッパーなどをターゲットに、初期導入費用が不要な照明演出サービスを用意することにした。

 今回の「宵まかせ」サービスでは、コストを大幅に削減したライトアップ演出が可能となる。例えば、大型投光器8台、小型投光器20台、制御盤を1日6時間365日点灯した場合、累積導入費用は2分の1以下にできるという。

夜間の活動を経済効果の創出へ

 同サービスでは、パナソニックが所有する演出器材を常時設置。照明の点灯時間に応じた利用料となるため、顧客による設備購入が不要となり、導入時の大きな設備費用や資産管理の負担を軽減できる。利用者側の導入ハードルを下げ、夜間の活動時間を延ばすことにより、経済効果の創出が期待できる。

 加えて、イベントごとの器材の設置や撤去の手間も減らすことができる。日常の街の明るさを確保しつつ、フルカラー照明によるライトアップ演出も可能だ。このため、季節イベントや地域記念日など、定期的なライトアップにも柔軟に対応できる。街の魅力をライトアップ演出で継続的に発信することにより、文化的、社会的な価値向上にもつながる。

 また、毎月の演出スケジュールの設定や運用はパナソニックが代行するため、人手や運用負担を削減でき、ライトアップ演出の活用頻度の向上が期待できる。毎月の運用結果はレポートで配信し、社内報告にも活用できるようにした。

 同社では22年10月より、観光市場の伸張を支えるナイトタイムエコノミーを支援するため、多様なライトアップ演出を実現するクラウドサービス「街演出クラウド YOI-en(ヨイエン)」を展開。新サービスの追加により、さらに街の魅力アップへのサポートを加速していく。