2025.10.31 エコフロー、ポータブル電源など新製品投入へ アウトドアや防災提案を加速
新しく5製品を発売する
エコフローテクノロジージャパン(東京都中央区)は、主力のポータブル電源に加え、車の走行中にポータブル電源を急速充電できる走行充電器の新製品を発売する。アウトドアや防災などに向けた提案を加速する狙いで、新製品は電気自動車(EV)技術を応用した構造を採用し、耐震・耐衝撃性能を備える。アマゾンなど電子商取引(EC)ストアなどで11月6日から順次発売する。
新製品のポータブル電源は「DELTA 3 1000 Air」と「DELTA 3 Ultra」、「DELTA 3 Ultra Plus」、走行充電器は「Alternator Charger 600」と「Alternator Charger Plus 1000」。
DELTA 3 1000 Airは、容量960Whで約10㎏と軽量を実現。競合製品に比べて体積比約30%ながら出力500Wを実現し、冷蔵庫やテレビなど主要な家電製品にも対応する。同社独自の定電圧機能「X-Boost」を使うと最大800Wまで対応し、小型の電気ケトルやドライヤーなども使用できる。
本体はプラスチックの難燃性評価基準の最高レベル「UL94-5VA」に準拠した素材を外装に採用した。過電圧や過熱、短絡などの保護機能も搭載し、高い安全性を実現している。
一体型のハンドルも搭載されており、片手で持ち運び可能。ポータブル電源の重量やサイズ、可搬性などの課題を解決した。価格は税込み8万7700円で11月6日に予約開始、15日に一般販売を始める。
DELTA 3 Ultra シリーズから「Ultra」と「Ultra Plus」の2製品を発売する。業界トップクラスの3000W出力を実現。容量3072Whで、AC電源やUSBタイプCケーブルなどの出力ポートを用意し、対応機器を11台同時に使うことができる。またAC出力ポートを2グループで分割制御し、片方の電力を自動で遮断するなど電力を節約できるようにした。
停電時には接続機器の電源を0.01秒未満で切り替える。キャスターとハンドル付きのため、電源がない部屋や災害時に避難所まで動かすことも可能だ。
Plusは別売りの拡張用バッテリーケーブルを接続すると最大1万1264Wh使用することができる。市販の切り替え分電盤と接続して簡易的な特定負荷型蓄電池としても利用可能。価格は、Plusが税込み36万9800円、Ultraが同34万9800円。
走行充電器2製品は、業界で初めて車載インフォテインメント接続に対応。Apple CarPlayやAndroid Autoからエコフローのアプリを使用すると、カーナビ画面から車載バッテリーの電圧やポータブル電源の充電状況を確認できる。充電のオン/オフの切り替えも可能で、別売りの出力ケーブルを使用すれば、他社製品のポータブル電源も使用できる。
Plus 1000は、1時間の運転で1000Whの電力を充電することができ、シガーソケット比約10倍の最大1000W出力を実現。シリーズ唯一の最大300Wのソーラー入力機能を搭載し、ソーラーパネルからの充電も可能にした。さらにポータブル電源から車載バッテリーへの逆充電モードも備える。価格は、Plus 1000が税込み9万9000円、600が同7万円。
防災士の資格を持つRV事業部部長・危機管理部部長の長浜修氏は「大容量で軽量化を実現することができたため、自宅や車中泊、防災時などより活用しやすくした」と話す。









