2025.11.12 ブラザー子会社、ドイツの自動車部品向け部門を譲受 非アパレル分野を強化
ブラザー工業のドイツ子会社Brother Internationale Industriemaschinenは、 ドイツのKonrad Busche(コンラート・ブッシュ)の自動車部品向け部門を譲受する契約を締結した。事業譲受は2026年1月1日を予定している。これにより、工業用ミシン事業の非アパレル分野を拡大し、より収益性の高い事業成長を加速させる。
ブラザーグループは、25年度から27年度までの3カ年を対象とした中期戦略で、事業ポートフォリオの変革を加速させることで、利益創出力を高めていくことを目指す。
工業用ミシン事業では、非アパレル分野を強化し、エアバッグなど自動車向け工業用ミシンの販売拡大に注力している。
コンラート・ブッシュは、欧州を中心に工業用ミシンのソリューション提案ビジネスなどを展開し、開発や製造で高い技術力を持つ。今回、カーシートやエアバッグなどを対象とする自動車部品向け部門を事業譲受することで、ラインアップの強化にとどまらず、自動化や省人化といったソリューションの提案力を高められる。
同社は、非アパレル分野の中でも、自動車関連事業の拡大を目指している。そうした中、事業譲受したコンラート・ブッシュの自動車部品向け部門が持つ技術力や顧客基盤を取り込み、欧州を含むグローバルでの自動化設備販売の拡大や製品のクロスセルによる競争力強化を図っていくことを狙っている。






