2025.11.13 アイコム、アマチュア無線機「IC-7300MK2」発売 高性能・小型化で機能強化
IC-7300MK2
アイコムは、アマチュア無線用トランシーバー「IC-7300MK2」を11月下旬に発売する。2024年に累計出荷台数10万台を突破したベストセラーモデル「IC-7300」の後継機で、回路構成の簡素化により小型化と高性能化を実現した。従来は高級機にしか搭載できなかった機能も盛り込み、操作性と信頼性を強化した。
IC-7300は、RF信号を直接デジタル信号に変換し、複雑なアナログ処理をFPGAで処理する「RFダイレクト・サンプリング方式」を国内で初採用したアマチュア無線機として広く支持を得てきた。新製品はその基本性能を継承しつつ、ユーザーの運用スタイルに応える新機能を追加した。
新たに、欧文デコーダーに加えてアマチュア無線機として初となる和文CW(電信)デコーダーを搭載。CW初心者でも信号内容を把握しやすくした。さらに、国内のアマチュア無線機として初めてHDMI端子を設け、外部ディスプレーによる大画面表示を可能にした。このほか、LANポート、USB Type-C端子、受信専用アンテナ端子など接続性を拡充し、CWモード時の了解度を高めるAPF(オーディオピークフィルター)も備えた。
性能面も進化した。ブロッキング耐性の指標となるRMDRは約113dB(代表値)と従来機比で12dB向上。送信波のフェーズノイズもIC-7300比で約12dB改善した。さらに、発熱を抑える設計により長時間の安定運用が可能となり、待ち受け時の消費電流も低減した。
ラインアップは、IC-7300MK2(100Wタイプ)、IC-7300MK2M(50Wタイプ)、IC-7300MK2S(10Wタイプ)の3種類。付属品として、アップ・ダウンスイッチ付きハンドマイクロホン(HM-219)、電源ケーブル、予備ヒューズなどを同梱(どうこん)する。







