2025.11.27 障がい者が社内報の取材・記事執筆、オリィ研究所とパナソニックが実証実験

障がい者人材による社内インタビューの実証実験を開始

 オリィ研究所とパナソニック くらしアプライアンス社は、「障がいへの理解促進を目的とした障がい者人材による社内インタビュー実証実験」を共同で開始した。11月から3カ月間実施する。

 実証実験では、くらしアプライアンス社が社内コミュニケーションの一環として実施している社員紹介記事の作成業務を障がい者人材が請け負い、社員インタビューと記事作成を行う。

 オリィ研究所は、分身ロボット 「OriHime(オリヒメ)」やビデオ会議システム、チャットツールなどを活用し、移動困難者など障がいがあっても支障なく業務を遂行できる仕組みを構築する。くらしアプライアンス社は、取材環境を提供するとともに、作成記事を社内向けに公開し、社員からの反響をフィードバックする。

 障がい者人材が取材・記事執筆という具体的な業務に従事し、さらに社内コミュニケーションの活性化に貢献する体験を通じて、障がい者人材の活躍フィールドと成長機会の拡大の可能性を探る。

 2024年4月に法定雇用率が改訂されるなど、障がい者雇用の促進は社会的な課題として重要性を増している。ただ、雇用率は上昇傾向にあるものの、法定雇用率に達していない企業の割合は依然として高く、未達成企業のうち障がい者を1人も雇用していない企業は 57.6%を占める(厚生労働省24年版「障がい者雇用状況の集計結果」)。

 また、障がい者雇用に対する企業の理解も十分とは言えず、雇用率の達成を主目的とした雇用も見られ、「就労を通じて活躍できる人材へと成長する」という長期的な視点でのキャリア形成は、依然として困難な状況だという。

 実証実験では、障がい者雇用への理解促進にも寄与することを目指す。