2025.12.15 【電波時評】国家基盤は自らの手で、宇宙事業で巻き返しを

 日本政府が推進する行政情報システムの共通基盤「ガバメント・クラウド」で、米国IT大手が高いシェアを占める状況が続いている。国内で唯一採択されたさくらインターネットが奮闘しているとはいえ、投資規模や技術基盤の差は依然として大きい。国の基幹インフラを自国で持てないリスクは、非常時の運用継続や情報主権の観点から看過できない状態だ。

 一方で、日本が主導権を回復しつつあるのが宇宙事業だ。内閣府、JAXA、三菱電機、NECが連携し、準天...  (つづく)