2025.12.29 ファーウェイ、「HarmonyOS 5・6」搭載端末 出荷累計3200万台達成

ファーウェイ独自のOS 「HarmonyOS 5」と  「同6」の搭載端末が累計3200万台に達した

「HarmonyOS 6」 搭載のスマートフォン「HarmonyOS 6」 搭載のスマートフォン

 中国の華為技術(ファーウェイ)が開発した独自OS(基本ソフト)「HarmonyOS」の「5」と「6」を搭載した端末の出荷が累計3200万台に達した。同社端末デバイス事業の何剛(ホー・ガン)CEOが22日の新製品の発表イベントで明らかにした。

 HarmonyOSは、2019 年に発売した独自OS。その後、バージョンアップを繰り返し、Android(アンドロイド)への依存度を減らしながら、独自のネイティブ環境へと移行した。結果として、最新となるHarmonyOSの「5」と「6」を完成させた。

 同社は22日、自社開発のチップセット「Kirin 8020」と「HarmonyOS 6」搭載のスマートフォン「Nova 15」の販売を開始。この段階でHarmonyOSの「5」と「6」を搭載した端末の出荷が、サードパーティー販売分を含めて、累計3200万台を突破した。

 同社は、最初に「HarmonyOS 1.0」を19年にリリースした。その後、バーションを重ねた結果、23年にアンドロイドに依存しない独自のネイティブ環境とした「HarmonyOS 5」(別名・HarmonyOS NEXT)を投入。続いて先月には、性能と応答性、AI(人工知能)との連携を強化した「HarmonyOS 6」をリリースしている。

 何CEOは、アンドロイドやアップルの「iOS」などの先行OSに対する「後発者の優位性」を生かしながら、ユーザーの拡大に努めていくという。「3200万台は出発点であって終点ではない」(何CEO)との姿勢で、世界のスマホ市場での追い上げを図っていく考えだ。

 「HarmonyOS 6」とチップセット「9010S」を搭載した「Nova 15 Pro」や「Nova 15 Ultra」も、同時に発売された。