2026.01.03 【放送総合特集】ソニーマーケティング・川口大輔代表取締役社長 日本発コンテンツ創出へエコシステム構想 制作DXと真正性対応を強化

 2025年は、日本発のコンテンツを届けるため当社の技術やサービス、パートナーが連携し、顧客に付加価値の高い体験やソリューションを提供する「イグナイト コンテンツ エコシステム」構想を立ち上げた。市場としては、動画需要は飛躍的に拡大し、効率化や真正性が求められた。 

 当社はこれまで撮影から収録・送出を中心としたコンテンツ制作ソリューション を提供してきた。しかしそれはほんの一部の話で、もっと視野を広げていかなければならないと考える年になった。 

 当社のパーパスは「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」と定義している。制作ワークフローの効率化は、「HOW」の一部で、今後も強化していく。それだけで終わるのではなく、高い生産性へつなげるために効率化を求めていく。 

 11月下旬に開催した映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE 2025」では視野を広げた展示を考慮。ワークフローの紹介だけでなく、日本発のコンテンツ制作をセミナーなどで紹介した。 

 テクノロジー面は複数センサーでマーカーレストラッキングを屋内外で実現し、バーチャルプロダクションなどの空間コンテンツ制作を効率化するカメラトラッキングシステム「OCELLUS(オセラス)」、デジタルシネマカメラ用アクセサリー「VENICEエクステンションシステム Mini」など新しい映像表現を提案。幅広い制作のシーンで、感動を高められるようにしていく。 

 オセラスはトラッキングが便利などの声が寄せられ、反響が大きかった。マーカーレスが 、空間把握にかけていた時間を別の映像表現強化に注力できるようにした。コンテンツクリエーションには引き続き取り組んでいく。 

 動画需要は高まっているが労働人口が減っており、労働力不足に課題がある。そんな中で真正性の要求が増大している。人工知能(AI)でフェイクニュースなどが手軽に生成できるようになったため、動画の中にメタデータを仕込み、本物の映像だと主張できるようにした。既に需要はあるが、さらに高まるとみている。 

 26年は、昨年考えた定義を具現化させる年だ。日本発の強いコンテンツやIPを創出するため、取り組みを大切にし、パートナー企業と協力して一つのツールとして仕上げていく。制作ワークフローのデジタルトランスフォーメーションは引き続き力を入れていく。