2026.01.12 【電子部品総合特集】SMK・池田靖光社長 2035年の長期ビジョンを明確化 CS事業を成長の原動力に

 当社は2025年4月に創立100周年を迎え、次の100年の飛躍に向け、2035年の長期ビジョンを明確化した。2035年のありたき姿は「あらゆるニーズを実現する“ものづくり力”で、次の100年に貢献する」。35年経営目標は売上高1500億円、営業利益率10%、ROE(自己資本利益率) 10%を掲げた。

 目指すのは、さまざまな産業でDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進み、エレクトロニクスの活用を希望する顧客が増えているため、それらをマーケティングし、当社のモノづくり力で顧客の課題解決に貢献していくことで、社会の発展に寄与するということ。

 長期ビジョン達成への最初のマイルストーンとして、24年度から中期経営計画「SMK Next100」をスタートしている。24年度からの3年間を「持続的成長に向けた構造改革を加速させる期間」と位置付け、売り上げ・利益の成長軌道への回帰に向けた資源投下とコスト構造改革、経営基盤の強化を軸とした計画を策定した。

 これまでは、顧客ニーズを踏まえたカスタム製品を中心に展開してきたが、加えて、われわれ自身が社会課題を捉えて提案するソリューション型ビジネスへの進化を目指している。その一端を紹介するため、25年7月に東京でプライベート技術展「SMK TEXPO2025」を開催した。新しいチャレンジを披露できたと考えている。

 25年3月に新たな構造改革プログラムを策定した。同プログラムでは、成長に向けた事業戦略の加速のため、より成長性が高いCS(コネクションシステム)事業への資源投下を強化することを全社戦略とした。

 コスト構造見直しでは、筋肉質な企業体質を目指し、社員数の最適化と組織の合理化などに取り組み、効果が出てきている。

 26年は、全社戦略に沿って、重点注力領域のCS事業にヒト・モノ・金を振り分けて、成長の原動力にしていく。重視するのは車載市場。ADAS(先進運転支援システム)やEV(電気自動車)向けに、高機能や高速伝送に対応したコネクターを伸ばす。SCI(センシング、コミュニケーション&インターフェース)事業は、黒字を定着させ、センシングビジネスを新しい柱にする。イノベーションセンターはヘルスケア市場にフォーカスし、早期の事業化を目指す。