2026.02.16 【抵抗器特集】東京コスモス電機 中級品へ拡大、防衛需要も取り込み
東京コスモス電機は、2025年に新体制に移行し「アジアNo.1の可変抵抗器メーカー」「スーパーTier2」を目指す新中期経営計画を発表した。30年度に売上高125億円を達成する目標を掲げており、門田泰人社長は足元を「中計を着実に実行するフェーズ」と語る。
1月には従来の営業、技術、生産などの機能別でなく可変抵抗器、車載など事業別の体制である事業本部制度を導入。事業ごとにいかに収益を伸ばすか部門横断的に考えられるようになり「狙い通り機能し始めている」(門田社長)。
研究開発も技術本部に代わり各事業本部が担うことで部門間協力を強化。営業のニーズをより反映した製品、生産設備をより高効率で動かせる製品などを検討する。
可変抵抗器は高付加価値、高品質製品に注力してきたが、今後は中級製品への拡大も視野に海外勢と競争力ある生産体制を築く。最終用途は、高耐久性への評価などから引き合いが強まる防衛市場向けを伸ばす。半固定抵抗器では電源関係の需要増もみている。
欧米企業を含め、日本製を求める顧客のため国内工場に継続投資し自動化によるコスト低減を図る。ASEAN新工場の計画も地政学リスクを念頭に他拠点から一部生産を移管した上で、生産規模全体を拡大する。立地はコストに加えインフラや周辺分野の企業の進出状況を基準に選ぶ。
合併買収にも前向きで、従来手がけていない分野の日本の製造業を対象にする。ベース加工、射出成型などの手持ちの技術や工場運営、立ち上げノウハウ、車載、産業機器といった既存顧客とのつながりを生かせる企業を想定する。
門田社長はシンガポールに拠点を置く投資会社Axium Capital(アクシウム)代表も務め、東京コスモス電機の社長から退く意向だ。指名・報酬委員会の候補決定を待ち、4~5月の発表と6月の定時株主総会を経て、取締役会議長の役割に軸足を置く考え。









