2026.02.16 中国で世界最大級の完全電動型コンテナ船、上海沖で試験航海完了
試験航海を終えた世界最大級の完全電動コンテナ船「寧遠電鯤」
中国初の1万トン級完全電動コンテナ船の試験航海が6日から13日まで、上海沖の試験海域で行われた。中国の大型級電動コンテナ船では、COSCOグループに属する揚州中遠海運重工建造の電動コンテナ船「Greenwater 01」(8261トン)が世界トップと評され、2024年春中国で就航している。今回の電動コンテナ船は、規模や積載能力でGreenwater 01を上回る。
試験の最終結果はまだ公表されていないが、電池・電力システムの検証や、推進性能試験、自律航行・スマートシステムの実地試験などが行われた。
電動コンテナ船を建造したのは、江西省の造船会社江新造船で、船舶の名前は「Ning Yuan Dian Kun」(寧遠電鯤)。中国古代の伝説に登場する巨大な魚「鯤」にちなんで命名された。
船の規模は、全長127.8メートル、幅21.6メートル、深さ10.5メートルで、積載能力が740TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個分の大きさ)。最大で740個の20フィートコンテナを積載できる。最大速度は約11.5ノットで、10基のコンテナ型電池、総容量1万9000kWhを動力源としている。推進装置は、875kWの永久磁石推進モーター2基を搭載、充電方式は、岸壁に停泊中でも環境にやさしい陸側から送電する高電圧岸電(がんでん)を採用した。太陽光発電システムも搭載している。自律航行システム、スマート統合プラットフォーム、全天候型視覚感知、航路計画、自動操縦、衝突回避などのスマート機能も導入した。
現地の報道によると、同船は寧波遠洋運輸に引き渡され、中国沿海の近距離貨物航路に就航する予定。時期は未定。同時に建造中だった同規模の姉妹船「寧遠電鵬」は昨年末に完成し、試験航行を待っている状態という。







