2026.03.05 世界初のダイアモンド冷却AIサーバー、台湾のMiTACが販売開始

MiTACが販売開始したダイアモンド冷却AI サーバー

 台湾のMiTAC (マイタック)コンピューティングは、米Akash Systems(アカシュシステムズ)と協業し、世界初のダイアモンド冷却AI(人工知能)サーバー「G8825Z5」の販売を開始した。

 アカシュは、サンフランシスコを拠点にする電子機器向けにダイアモンド冷却技術の開発企業。販売元ではないが、アカシュによると、価格は1台で最大100万ドル相当。初号機は、3億ドルで受注したという。

 アカシュによると、ダイヤモンドは地球上でもっとも高い熱伝導率を持ち、銅の約5倍の速度で熱を逃す特性がある。この特性をGPU(画像処理半導体)周辺に応用することで、GPUとHBM(高帯域幅メモリー)の両方で温度を最大10°C低下させることに成功した。冷却電力は最大10%削減できるという。               

 標準的なデータセンター環境(~24°C)では、ワット当たりの演算性能が最大22%向上させたという。さらに、高温環境(~49°C)でも、スループットが最大15%向上するという特性だ。

 マイタックの今回の「G8825Z5」は、アカシュのダイアモンド冷却技術のほか、GPUにAMDの「Instinct MI350X」シリーズを搭載。ダイアモンド冷却技術搭載のデータセンター用AIサーバーとしては、世界で初めての商用展開になるという。

  CPUで「EPCY9005」で、AI専用NIC(ネットワークインターフェイスカード)で「Pensando Pollara 400」、ソフトウエアスタックで「ROCm」など、AMD製品が搭載されている。AIワークロードの高速化や持続性に対応した設計になっていることも特徴だ。