2026.01.28 きんでん、東京・豊洲に新中核拠点 2月に営業開始

きんでん豊洲ビルのフロア中央にある内部階段

あいさつする上坂社長あいさつする上坂社長

 きんでんは、東京都江東区に「きんでん豊洲ビル」を開設した。東京本社をはじめとする各事業所やグループ会社を集約する中核拠点で、海外拠点を統括するヘッドオフィス機能も担う。2月に営業を開始する予定だ。

 きんでん豊洲ビルの開設は、創業80周年記念事業の一環で、これをグループ力のさらなる強化につなげることを目指す。2月2日の東京本社の営業開始を手始めに、各事業所やグループ会社も順次移転し営業を始める計画だ。

 同ビルは地下1階、地上17階、塔屋2階建てで、延べ床面積が4万6418㎡。「環境貢献」「事業継続計画(BCP)」「人財力の強化」「快適な職場環境」「新技術の導入」という五つの要素を重視し計画・設計した。

 環境に貢献するため、屋上に太陽光パネルを設置するとともに、外装にアウトフレーム構造を採用。日射を抑えながら柱のない開放的な室内とすることで、自由なレイアウトと省エネルギーを両立できるようにした。

 さらに、雨水ろ過設備とLED(発光ダイオード)照明、二酸化炭素(CO₂)濃度による換気制御、高効率の空調システムを組み合わせることで、建物全体の環境負荷低減にもつなげる。

 BCPの強化に向けては、建物に制震構造と液状化対策を取り入れ、「制震グレードA」を確保。さらに、高潮や洪水に備えて防潮板や防水扉を設けたほか、停電や断水といった緊急時でも事業を継続できる体制を整えた。

 職場環境の面では、オフィスの天井高を2.9mとし、奥行き17mの柱のない構造を採用し、明るく開放感のある空間を確保。レイアウト変更にも柔軟に対応できるようにした。フロア中央に設置した内部階段は社員同士の交流を促し、エレベーター利用の抑制や日常的な運動機会の拡大にもつながる。

 さらに、電気、空調、衛生、情報通信、内装といった設備に関する実務学習が可能な研修施設も併設。社員の技術力向上を支援する体制を整えた。

 新技術も積極的に活用。空調設備や各種センサーのデータを基にAI(人工知能)が最適な運転パラメーターを導き出し、「省エネ・省CO₂」を実現できるようにした。デスクやベンチにワイヤレス給電機能を組み込み、デバイスの充電を容易にしたことも特徴だ。

 上坂隆勇社長は「当社にとって最も大切なのは人。中期経営計画では、『人と心』を経営の根幹と位置付け、いち早く人的資本の重要性を唱え、人材を軸とした成長投資を積極的に進めてきた」と強調。さらに「人的投資や事業基盤の整備・拡充への取り組みが一つの形として結実した。すでに計画がスタートしている新しいきんでん学園も合わせ、時代に即した教育環境を整備することで、人材育成の強化にさらに取り組んでいく」と意欲を示した。