2026.03.16 中国BYD、超急速充電技術を欧州で4月初公開 搭載車を投入へ

BYDの超急速充電技術「Flash Charging」搭載充電器とプレミア車「DENZA Z9 GT」

 中国のBYD(比亜迪)は13日、次世代超急速充電技術「Flash Charging(フラッシュチャージング)」を4月8日、パリ・オペラ座で初めて披露すると発表した。同技術に対応した同社のプレミアムブランド「DENZA」の新型モデル「Z9GT」もパリで発表する。同モデルは、欧州で年内に販売する予定だ。

 フラッシュチャージングは、新型の薄型電池「Blade Battery 2.0」と、最大1500kW(1.5MW)の高出力充電器の組み合わせにより実現する。同社は、充電時間のスローガンとして「Ready in 5, Full in 9、Cold Add 3」を掲げている。これは、残量10%の状態から70%に至るまでが5分、97%までが9分、さらに-30℃の極寒でも3分を加えた12分で充電が完了するという意味だ。

 一方で、欧州の自動車業界専門家は問題点も指摘する。同社では、欧州市場向けには充電規格「CCS2」を採用するが、欧州では現実的に1500kWを前提とした充電インフラはまだ設置されていない点だ。1000kW(1MW)級が整備中の段階で1500kWの設置は現実的でないとの指摘もある。

 フラッシュチャージングの欧州デビューに伴い注目されるのが、年内の販売と予想されるプレミア車「DENZA Z9GT」の欧州投入だ。LFP(リン酸鉄リチウム)電池を搭載し、航続距離は800km。さらに、時速0kmから100kmに至るまでの加速時間は、わずか3秒未満とされる。車内には、フランスの高級オーディオブランド「Devialet(デビアレ)」を採用した内装が特徴だ。

 BYDによると、中国でのフラッシュチャージングの設置実績は4000基。欧州での設置計画については、公表していない。「給油所並みの充電時間」に引き上げていくという。