2026.05.27 日本ケミコン、夜間視認性を大幅に向上させたカメラモジュールを量産開始 車載カメラや民生用監視カメラ向けに提案

NCM12ーFFNCM12ーFF

 日本ケミコンは、従来のNTSC方式カメラモジュールと比較し、夜間や薄暗い環境での視認性を約4倍に向上させた新型カメラモジュール「NCM12ーFF」を開発、量産開始した。車載用カメラや民生用監視カメラ向けに展開し、年間1万台以上の生産を計画する。

 NTSC方式は広く普及している映像信号規格。アナログ方式のビューイングシステムは現在も多数稼動しており、同社に対し、「配線や設置スペースはそのままに、暗所や逆光でもより見えやすくしたい」という顧客要望が継続的に寄せられていた。

 同社は、こうした既存インフラ(NTSC方式)を活かしたいという顧客ニーズに応えるには、現状での近赤外LEDなどの補助照明で視認性向上を図る方法では製品サイズの大型化やシステムの複雑化などが課題となっているため、これらを解決する必要があると判断した。

 このため、同社はこれまで蓄積してきた光学設計やセンサー制御の技術を活用し、夜間視認性や逆光耐性を大幅に高め、製品サイズは従来サイズのままとした新型のMCN12ーFFを開発し、量産開始した。

 同社既存カメラモジュールとの比較では、NCM12ーFF(NTSC出力)は、月明かり程度の暗さを想定した照度条件0.2ルクス時の実験では、既存カメラと異なり、補助照明なしでもある程度の視認性を確保できている。

 同製品の開発にあたっては、「カメラモジュールの基本構成技術である、レンズ、イメージセンサー、イメージセンサー制御の3点をそれぞれ改善した」(同社)。

 NCM12ーFFの製品概要は、画素数は720×486画素(NTSC準拠)。外形寸法23×23×28mm(ケーブル含まず)。防水性能はIP67相当で、屋外設置可能。

 用途は、車載用アナログ伝送用カメラや民生用監視カメラなど。生産は、ケミコンデバイス長岡工場(新潟県長岡市)で行う。

 同社は、今月27日からパシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」に出展し、ブース内でNCM12―FFを活用したデモを実施する予定。