2026.08.18 パナソニック インダストリー、欧州製造子会社を売却 米投資会社と株式譲渡契約
パナソニック インダストリーは17日、米国の投資会社The Najafi Companiesと提携するMidas Atlantic Partnersとの間で、欧州の製造子会社の株式譲渡契約を締結した。
譲渡するのは、欧州子会社であるパナソニック デバイス ヨーロッパ(PIDEU)とパナソニック デバイス スロバキア(PIDEU-SK)が展開する事業のうち、車載用電流遮断ユニット、車載用高電圧DC-DCコンバーター、調理家電・電動工具など向け電源、無線モジュール関連事業。事業ポートフォリオ変革の一環として実施する。
譲渡の実行に先立ち、PIDEU・PIDEU-SKの対象事業以外をスロバキアに新設する同社グループの完全子会社へ譲渡・承継する。
事業再編を前提として、2027年2月1日を効力発生日(予定)とし、PIDEUの株主でパナソニックグループ欧州地域統括会社のパナソニック ヨーロッパが、再編後のPIDEU(PIDEU-SKを含む)の全株式をMidas Atlantic Partnersの設立する特別目的会社へ譲渡する。
車載、情報通信をはじめ幅広い用途に多様な電子デバイス・マテリアルを提供する同社は、今年度から成長フェーズへと移行。
この中で、「材料とプロセスの技術を掛け合わせることで、ユニークな価値を生み続けるデバイスメーカー」を目指し、事業構造の転換とAI(人工知能)領域への注力を進めている。
こうした背景で、事業ポートフォリオ変革の一環として、PIDEUとPIDEU-SKが展開する対象事業について、さらなる成長に向けた最適な事業運営体制の検討を進めてきた。
今回の事業譲渡は、さらなる成長に向け、より多くの経営資源と手厚い支援を得られる新たなオーナーのもとで事業を運営することが最適と判断。
その上で、The Najafi Companiesと提携するMidas Atlantic Partnersに譲渡を決めた。事業価値の向上に向けた長期的なコミットメント、従業員・顧客・サプライヤーとの信頼関係を重視する姿勢、強固な財務基盤が、最適な担い手と認める判断材料となった。
同件成立後、対象事業はMidas Atlantic Partnersのもとで独立した事業体として運営され、既存顧客への責任ある供給を継続し、持続的な成長を目指していく。
譲渡する対象事業を構成する商品のうち、車載用電流遮断ユニット、車載用高電圧DC-DCコンバーターは、独自の制御技術を駆使し、環境対応車のバッテリーマネジメントでの安全性向上や信頼性確保に貢献するなど、欧州での車載領域の主力製品として展開している。
調理家電・電動工具など向け電源、無線モジュールは、欧州を中心とする顧客から最終製品の品質向上に寄与する、信頼性と使いやすさを追求した製品として評価されている。
対象事業の売上高は約760億円(26年3月期実績)。





