2026.09.10 大塚商会、DX統合パッケージとAI連携 販売・営業データを自然言語で分析

 大塚商会は10日、オンプレミス(社内運用)環境の基幹業務データベースとAIエージェントをつなぐ「DX統合パッケージ連携AIエージェント」を14日から提供すると発表した。AIエージェントサービス「たよれーる ビジネスAIエージェント」に加える機能で、提供開始から12カ月間に60社への販売を目指す。

 中堅・中小企業では、基幹業務システムに蓄積した受発注、売り上げ、仕入れ、営業日報などのデータを日々の意思決定に生かす需要が高まる一方、分析を担う人材の不足や、集計・報告資料の作成に時間を要する点が課題となっている。

 新サービスは、基幹業務システム「DX統合パッケージ」によるデータの処理・記録と、AIエージェントによる分析・予測を組み合わせる。独自開発のMCPコネクターを通じて、AIエージェントがDX統合パッケージとリアルタイムで連携し、同パッケージで管理するデータへアクセスする。利用者は複雑なSQLや報告書作成の知識がなくても、自然言語で質問すると、集計や分析、可視化、分析結果に基づく提案を得られる。

 機能は「販売分析エージェント」と「営業支援エージェント」の2種類。販売分析エージェントは、販売管理システム「SMILE販売」の受発注、売り上げ、仕入れデータを分析する。特定顧客の売り上げ変動の把握、クロスセル候補の抽出、新商品の見込み客の発掘、取引頻度・単価・粗利率を使った顧客分析、ABC分析などに対応する。外部のウェブ情報を組み合わせた分析も可能とした。

 営業支援エージェントは、DX統合パッケージのセールスマネジメントに蓄積した営業日報を基に、営業活動を定量分析する。定型帳票や定例資料の作成を自動化し、顧客や案件の動向を可視化する。集計、分析、資料作成の負担を減らし、営業活動や顧客対応に充てる時間の確保につなげる。

 料金は「たよれーる ビジネスAIエージェント」の利用料に含まれ、別途設定費用がかかる。2026年12月末までの申し込み分は、キャンペーンで設定費用を無料とする。同社は今後、基幹業務システムと連携するAIエージェントを拡充し、中堅・中小企業のDXやデータ活用の高度化を支援する。

 大塚商会の十倉義弘常務執行役員は「AIの価値を高めるには、必要な業務データへ安全かつ適切にアクセスできる環境が重要」と説明。基幹業務システムとAIの双方を支援してきた強みを生かし、導入後の活用まで支援する考えを示した。