2026.09.21 【電子部品メーカー・商社/ASEAN拠点特集】スミダ・エレクトロニック・ベトナム(スミダコーポレーション) SEV新工場が本格稼働 ASEAN各工場のローカルマネジメント推進
26年1月に本格稼働したSEV新工場
スミダコーポレーションは、ASEANの生産体制拡充を進めている。ベトナムでは「スミダ・エレクトロニック・ベトナム(SEV)」の新工場が今年1月から本格稼働した。タイ工場も今年1月、工場運営を現地人材によるマネジメントへ全面移行した。
同社はASEANで、タイに1カ所、ベトナムに2カ所の工場を展開している。顧客から寄せられるASEANでのものづくり体制への要望に応えるため、生産基盤の整備を進めている。畑山佳之ヴァイスプレジデント(アジア製造戦略兼グローバルマニュファクチャリング テクノロジーアジア)は「市場のニーズに合ったものづくり体制の構築を進めている。現地の人材を育成し、従業員が豊かになることを戦略の基本とする」と話す。
SEVは、従来のハイフォンのレンタル工場に代わる自社工場をハイズオン省に建設し、今年1月から本格稼働した。新工場は建屋面積約1万2000m²、生産エリア約5800m²で、従来工場から規模を大きく拡大した。まず民生用製品の生産を立ち上げ、27年第3四半期(7~9月)から車載製品の量産も始める予定だ。
SEVには、グループの中国工場から成形技術を持つエンジニアを派遣している。今後は同社グループのASEAN工場で初めて、成形技術を取り入れた量産ラインを構築する計画だ。
ベトナムのクアンガイ工場(SEQ)は、第1、第2、第3の3工場を整備している。オートモティブ用と民生用のパワーインダクター、トランス、EV(電気自動車)関連製品を中心に生産し、事業は順調に推移している。
タイ工場(SET)は、車載製品を中心に生産する第1工場に加え、医療関連製品の専用工場となる第2工場が24年に稼働した。特に医療関連製品の生産が好調に増加している。工場運営の現地化も順調に進み、今年1月からタイ人女性のMD(マネージングディレクター)による運営を開始した。畑山VPは「現在の柱となる車載、医療関連に加え、3本目の柱づくりに向けた準備も進めている」と説明する。
ベトナムのSEVとSEQにも現在、現地人材の副工場長を配置している。畑山VPは「将来はタイと同様、現地人材による工場運営へ移行させる方針」と話す。
環境対応の一環として、ASEANの各工場に太陽光発電パネルを設置する準備も進めている。SETとSEQではすでにサプライヤーの選定を終え、早ければ26年内に太陽光発電システムを導入する方針だ。
同社は19年、ASEANにある3つの製造拠点の拡張戦略を策定し、この戦略に沿って各工場を拡張してきた。SEV新工場の本格稼働により、当初想定した拡張計画は完了した。畑山VPは「今後は拡張した製造エリアを最大限に活用するため、各事業のBU(ビジネスユニット)と連携して案件の獲得に努め、事業計画を策定していく」と話した。











