2026.10.30 パナソニック インダストリー AI関連事業へ約920億円投資 基板材料・高分子コンデンサーの生産能力拡大
多層基板材料を生産するパナソニック デバイスマテリアル蘇州の新棟(II期)イメージ 延べ床面積は約4万6000㎡(I期との共用部分含む)
パナソニック インダストリー(東京都港区)は、拡大する生成AI(人工知能)市場の需要に対応するため、AI関連事業への積極投資を進めていく。
AIサーバーの高速・大容量通信を支える高機能多層基板材料「MEGTRON(メグトロン)」の生産能力拡大に向け、中国・蘇州工場とタイ・アユタヤ工場に総額約670億円を投資し生産体制を強化する。
蘇州工場では、2026年12月量産開始予定の新棟(I期)に加え、新たに約300億円を投じて新棟(II期)を建設し、28年8月の稼働開始を予定する。
アユタヤ工場では、27年11月稼働予定の新棟(I期)に加え、新たに約370億円を投じて新棟(II期)を建設し、29年4月の稼働開始を予定する。
蘇州工場は中国の電子回路基板市場向け、アユタヤ工場は東南アジアの同市場向けの生産拠点と位置付け、生産能力を増強する。
今回の投資により、高機能多層基板材料では地域ごとの需要動向に応じたグローバル5拠点(郡山、蘇州、広州、台湾、アユタヤ)での最適な生産体制を構築し、顧客への安定供給を一層強化していく。
加えて、AIサーバーに搭載される画像処理・画面表示に特化したGPU(画像処理半導体)の電源回路で、安定した電力供給を実現する導電性高分子アルミ電解コンデンサー「SP-Cap」についても、京都府の宇治工場とインドネシア・バタム工場に総額約170億円を投じ、生産能力を増強する。
バタム工場では、新たな生産棟の建設を計画しており、新棟は5階建て、延べ床面積約5万㎡で、「SP-Cap」の生産能力拡大に加え、将来のデバイス事業の成長も見据えた戦略的な生産拠点として整備する。27年5月に着工し、29年4月の稼働開始を予定する。
さらに、今後の半導体技術の進化を支える次世代半導体用材料の研究開発体制を強化するため、三重県の四日市南工場に約80億円を投じ、新たな研究開発施設を建設する。
同社は26年度を成長フェーズの初年度と位置付け、独自の強みを発揮できる付加価値の高い「材料×プロセス事業」へのシフトを加速し、AI領域への注力を進めていく。















