2020.07.17 【半導体/エレクトロニクス商社特集】たけびしアフターコロナで4つの成長戦略を描く
小倉 社長
たけびしはトータルソリューション技術商社として、お客が抱える様々な困り事の解決に取り組んでいる。今後はFA機器など基幹ビジネスの拡大に加え、アフターコロナの新常態への適応と進化を推進。四つの成長戦略を描きながら「新しいたけびし」の姿を見いだしていく。
今年度は徐々に新型コロナウイルスの影響が出ており、当面、先行き不透明な状況が続く見通しだが、アフターコロナを見据えた新常態への適応と進化に取り組む。①医療・ワークスタイル向けのサービス拡充②製造現場向けの最適ソリューションの提供③グローバル供給網など新販路の開拓④創造力・解決力の醸成--の四つの戦略で実績を高める。
医療・ワークスタイルへのサービス拡充では、診断装置ビジネスの拡大や、累計120台の販売実績を持つ放射線がん治療装置の更新需要を獲得。診断装置ビジネスは、取扱メーカー24社の品ぞろえを生かして感染症関連需要を獲得していく。
ワークスタイルではICT、5Gをキーワードにクラウド版の販売・生産管理システムの提案やPC周辺機器のeコマースビジネスを推進。工場・オフィスビル向けのローカル5Gビジネスの拡充や、ファーストブレインおよび梅沢無線電機との連携による携帯基地局向け5G関連ビジネスの拡大を目指す。
最適ソリューションの提供では省人化、環境負荷軽減をテーマに、生産拠点の国内回帰に伴う自動化需要の獲得、蓄電池向けパワコン、再エネ関連ビジネスの拡充などを計画。省人化では感染症対策に製造業向け協働ロボットを拡販するほか、既存SIパートナー50社への技術力強化支援を行い新規開拓も狙う。独自製品を活用したAI・IoTトータルソリューションの提供も強化する。
グローバル供給網に対応した新販路開拓に向け、海外の新拠点設立を積極的に検討。自社でもテレワークや働き方改革を進めて創造力・解決力を醸成する。小倉勇社長は「新型コロナウイルスで世の中は変わるが、たけびしはもっと変わり、グループのさらなる成長を目指す」と語る。