2020.08.11 【SMT/SMD特集】スミダコーポレーションSMDパワーインダクタ 小型・低背の品揃え拡充

メタル系パワーインダクタ

 スミダコーポレーションは、小型、低背のSMDパワーインダクタの製品ラインアップを拡充している。車載用に加え、第5世代高速通信規格5GおよびIoT関連など、成長分野に提案する。

 SMDパワーインダクタは、フェライト系とメタル系で用途に最適化した製品を展開している。

 フェライト系パワーインダクタは、低損失のフェライト材を使用し、低DCRで高効率を実現している。小型、低背タイプから大電流対応まで製品ラインアップを充実させている中、「CDBシリーズ」では、「CDB64D48」「CDB78D73B」「CDB87D48」などが代表的。

 CDB64D48は、7.2×6.6×5ミリメートルサイズ。インダクタンスは0.1-0.15μH。CDB78D73Bは、10×8×7.5ミリメートルサイズで、0.12-0・27μHをカバーする。「CDB87D48」は、12×9×5ミリメートルサイズ。

 メタル系パワーインダクタ「CDMCシリーズ」において2-17ミリメートル角サイズで幅広くラインアップ。閉磁型で高い電気的特性と磁気シールドを実現し、ノイズを低減化。

 代表的なのは、4ミリメートル角×2ミリメートルサイズの「0420CDMCC/DS」(インダクタンス0.1-22μH)、5ミリメートル角×3ミリメートルサイズの「0530CDMCC/DS」(0.1-10μH)、6ミリメートル角×3ミリメートルサイズの「0630CDMCD/DS」(0.1-6.8μH)、10ミリメートル角×4ミリメートルサイズの「104CDMCC/DS」(0.15-68μH)。

 車載用パワーインダクタは、メタル系、フェライト系ともに150度の高温度対応と同時に、自動車特有の技術的な要求事項である耐衝撃・振動に対応した製品ラインアップを拡充している。自動運転に向けた安全系、環境対応のxEVでの需要増を見込む。

 車載向けは、パワーインダクタだけでなく、ABS用、HIDランプ、キーレスエントリ用のコイルを主力3製品として事業を伸ばしてきたが、加えてxEVで使用されるモーター、DC-DCコンバータ、インバータ、バッテリ/充電などに向けた製品戦略を展開する。