2020.08.19 【コネクタ特集】 河野エレクトロニクス常備在庫を拡大、納品体制整える

 河野エレクトロニクスは、72年の発足以来、コネクタの専門商社として事業を拡大してきた。16年には丸紅グループ企業入りし、国内市場に加えて、海外市場を積極的に開拓して成長を加速させている。

 新中期5カ年経営計画も新型コロナ感染拡大で先行きが見通しにくいことから、スタート年度を20年度から21年度に変えたが、最終年度業績目標の売上高200億円、純利益率5%は変えず25年度の達成を目指す。

 日本モレックス、スリーエムジャパン、日本航空電子工業、ヒロセ電機、日本端子、イリソ電子工業、日本ワイドミュラー、レモジャパンのコネクタ、竹内工業のノイズ対策品を販売している顧客にこの1年間、スイッチ、センサー、洗浄溶剤など取り扱いメーカー各社の他製品を拡販。着実に成果を上げてきた。

 商品本部(大阪府寝屋川市)はこの1年、1万2千品種超の常備在庫品の置き方を工夫し、収納スペースを15%増やし、常備在庫を拡大。営業支援活動の一環で環境調査選任者を置き、環境規制などの調査、報告を処理する体制を強化した。

 加工品の品質管理体制も整え、安心した納品体制を提供する。

 海外では、丸紅の中国・昆山の物流拠点を活用した中国市場開拓に取り組み、華東地域の日系の工作機械、ロボット、加工メーカーなどで実績を上げている。香港の現地販売会社による華南地域の日系OA機器加工メーカーの開拓と合わせて、中国ビジネス拡大を進める。

 ASEAN地域も丸紅ルートでタイ、ベトナムを開拓。白物家電や住宅設備、産業機器向けのコネクタ販売を伸ばしている。