2020.09.16 水素を使いエネルギー貯蔵・利用実用化へ東芝エネルギーシステムズなど5社が技術開発事業

 東芝エネルギーシステムズ、東北電力など5社は15日、水素を使ったエネルギー貯蔵と利用の実用化に向けた技術開発事業の拡充と強化をすると発表した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とともに16年度から20年度までの予定で進めていた事業だが、今回期間を23年2月末(22年度)まで延長するとともに参画企業を増やし取り組んでいく。

 拡充強化するのはNEDOとともに福島県浪江町で進めている水素エネルギーシステム技術開発事業。太陽光や風力などの再生可能エネルギーで発電したエネルギーを、水素を使い大規模で長期間貯蔵し利用できるようにするもので、20年3月には世界最大規模の水素製造装置を活用した「福島水素エネルギー研究フィールド」を開設し技術の確立を進めていた。

 当初は東芝エネグリーシステムズ、東北電力、岩谷産業の3社で活動していたが、今回、東北電力ネットワークと旭化成を加えた5社体制で現在実証している取り組みを延長し技術を確立していく。5社はこの実証を通じ30年以降の事業モデルの商用化を見据え取り組むとしている。