2020.09.30 【電波新聞70周年特集】ケーズホールディングス・平本忠代表取締役社長執行役員共に同じ時間を過ごしてきた同志

平本 社長

 創立70周年、誠におめでとうございます。おかげさまをもちまして、当社は今年で創業73年目を迎えました。電波新聞社と同じ時代を共に歩んでまいったことを非常に感慨深く思います。

 70年という歴史を振り返ってみますと、私たちを取り巻く家電業界には様々な変革がありました。

 当社の歴史においては、戦後に興したラジオの修理業から始まり、専売店へ。その後、様々なメーカーの商品を取り扱う混売店となり、NEBAへの加盟、YKKと言われた時代、大店法の廃止、東証一部上場と、思い返してみてもさまざまな出来事がありました。

 電波新聞社では、様々な業界の変化をいち早く捉えられており、当社も折に触れて取材をしていただきました。まさに、この家電業界に身を置き、共に同じ時間を過ごしてきた同志という想いです。

 さて、時代は昭和から平成そして令和に入り、新時代の幕開けと期待していた矢先、未曽有のコロナ禍が世界中を襲っています。

 しかし、私はこの状況になって家電品が生活に無くてはならない必需品であることを再認識しました。たとえ景気が悪くなっても冷蔵庫が壊れたら買い替えない方はいらっしゃらないはずです。

 昨今はテレビ離れやパソコンからスマホへと言われていましたが、コロナに対応した新しい生活様式を実践するためには、やはりパソコンが必要でした。巣ごもりで充実した時間を過ごすために大型テレビの需要も伸びました。

 人口減少とともに家電市場の飽和について語られることもある昨今ですが、私たちが取り扱っている家電品は底堅い買い替えがあり、さらにこれからも新しい需要を掘り起こしていくことがまだまだできるはずです。

 この先、5Gの時代が本格的に到来すれば、新しい家電品の未来が待っていると確信しています。たとえ人口減少が起きていても、家電業界は成長することができると思っています。

 10年後、20年後の未来の家電品がどうなっているか想像しながら、これからも電波新聞社とともに、業界の発展の一助として携わっていくことを楽しみにしております。