2020.10.20 オーテクがヘッドホンアンプとDAC高品位の音質を堪能

「AT-BHA100」(右)とD/Aコンバータ「AT-DAC100」(左)の使用イメージ

 オーディオテクニカは、音にこだわるユーザー向けにヘッドホンアンプ「AT-BHA100」とD/Aコンバータ「AT-DAC100」を23日に発売する。価格はオープン、市場想定価格(税別)はBHA100が12万円前後、DAC100が8万5000円前後。

 BHA100は、真空管とパワートランジスタのハイブリッドシステムによる、ほかには味わうことのできないユニークな音響特性で、ハイレゾ音源のリアルな空間表現と高い没入感を創出する。真空管は音質の良さと信頼性に定評のあるJJ ELECTRONIC社スロバキア製「ECC83S」を採用。アンプ回路の独立性にこだわり、回路ごとに計4本の真空管を使っている。

 コンパクトなサイズながら、強い駆動力を持つパワートランジスタ採用。ハイサンプリング音源をワイドレンジに、空気感までも表現できる。加えて、セパレーションや解像感を最大限に引き出すため、左右のアンプ回路とバランスのホット・コールドのアンプ回路をそれぞれ分離させ、四つの独立アンプ回路構造とした。

 φ4・4ミリメートルとXLR-4pinの2系統を備え、幅広いバランス接続ヘッドホンに対応。独立アンプ回路により駆動回路もバランスで駆動するので、ノイズを極限まで抑えた高音質を堪能できる。

 そのほか、φ6・3ミリメートル出力を2系統備え、異なるインピーダンスのヘッドホンを2台同時に接続できる。

 DAC100は、768キロヘルツ/32ビット(リニアPCM)や22・4メガヘルツ(DSD)に対応し、ハイレゾ音源を存分に味わうことができる。心臓部には2ch用オーディオD/Aコンバータとして定評のあるAKM社製AK4452VNを採用し、高S/Nと低歪みを実現している。

 また、真空管アンプには組み合わせたD/Aコンバータの高周波ノイズが真空管に影響を与え、アンプのノイズ性能が劣化しやすい特性があるが、新製品では独自のチューニングにより、D/Aコンバータの高周波ノイズ流出を抑え、ハイレゾ音源が本来持つ高品位な再生を可能としている。

 入力には、二つのUSB入力(USB-Type C/USB-Type B)と二つのデジタル入力(光/同軸)を用意した。