2020.10.26 【カーナビ特集】パイオニア「カロッツェリア・サイバーナビ」、オンライン対応強化

サイバーナビ

Wi-Fiルーター装着例Wi-Fiルーター装着例

 パイオニアは「クルマのオンライン化」をキーワードにした車内エンターテインメントの提案を強化する。年末に向けてはオンライン機能を強化した主力高性能カーナビゲーションシステム「カロッツェリア・サイバーナビ」20年モデルをはじめ、車種を問わず車内をオンライン化できるWi-Fiルーターを投入。クルマでの移動の新たな楽しみ方を訴求していく。

 昨年から本格的に車室内のオンライン化に取り組み、NTTドコモが展開している車内向けインターネット接続サービス「ドコモ・イン・カー・コネクト」に対応したサイバーナビの展開を始めていた。このサービスはドコモの4G LTEを使った通信回線を定額で利用できる。

 車内での利用に特化することで、通常のWi-Fiルーターに比べ低価格で利用できる。今年のサイバーナビは9V型から7V型まで8機種を用意。サイバーナビの基本性能を継承しながら、ネットワーク対応機能を強化した。

 最新モデルはYouTubeの再生をはじめ、「アマゾンファイヤーTVスティック」を接続することで、アマゾンの様々なコンテンツも楽しめる。ネットワークスティックセットを購入すれば、ドコモ・イン・カー・コネクトを1年間無料で使える。

 20年モデルは自宅のレコーダ等に録画したコンテンツなどを車内で遠隔再生できる「レコーダーアクセス」機能を拡充してパナソニックやシャープ、東芝映像ソリューションのレコーダに、新たにNTTぷららの「ひかりTV対応チューナー」などを追加した。

 ドライブレコーダとも連携でき、別売りの2カメラドライブレコーダを接続すれば、前方と後方の映像を記録に加えナビの大画面で同時に前後の録画映像を再生できる。

 12月からは車載用Wi-Fiルーターを発売する。車種やナビシステムを問わず「クルマのオンライン化」ができる製品で、ネットワーク機能を持つカーナビゲーションシステムやスマートフォン、ゲーム機などを同時に最大5台まで接続し動画や音楽、オンラインゲームをネット経由で楽しめるようになる。

 端末は車載でのみ動作するよう工夫されており、自動車特有の振動と動作を検知し、エンジン始動後と走行中、走行後の一定時間に通信が可能。端末の取り付けはアクセサリ電源にソケットを挿し込むのみで、ドコモ・イン・カー・コネクトの利用手続きをするだけで良い。これで、車種やナビの機種を問わずにWi-Fi環境がつくれるようになる。

 モビリティプロダクトカンパニー・髙島直人CEOは「クルマを真のオンライン化へ一層推し進めていく」と話している。