2020.11.20 【はんだ総合特集】日本アルミット「ブーストアップアルミットスタンダード」

ブーストアップアルミットスタンダード「QB1 LFM-48」

新開発コンセプトのはんだ

 日本アルミットは「ブーストアップアルミットスタンダード」と名付けた新開発コンセプトのはんだ新製品を順次発売している。

 第1弾としてRMA・JIS-AA級のスルーホールはんだ付け用やに入り糸はんだ「DBI-RMA LFM-48」(フラックス名+合金名)を発売したのに続き、第2弾としてぬれ性に優れたやに入り糸はんだ「QB1 LFM-48](フラックス名+合金名)を市場に投入した。

 第1弾のDBI-RMA LFM-48は、ブースト1で初期ぬれを、ブースト2でスルーホールへのぬれ上がりを促進する2段階で活性するフラックスの新技術「デュアルブースト」を開発している。

 第2弾のQB1 LFM-48では、新技術「Quick Boost(クイックブースト)を開発し、採用した。

 日々、大量生産する小型部品などのはんだ付け工程で、作業速度に、はんだのぬれが追いつかない状態で作業時間を短縮すると、はんだボールの発生やぬれ不足といった不具合が発生しやすくなる。

 Quick Boost技術は、フラックス中の活性力を瞬時に活性ピークまで導き出す速効性を実現し、はんだが素早くぬれ広がり、高速の引きはんだ付けでもぬれ不足やブリッジが発生せず、安定したはんだ付けを行うことができる。

 また、従来のはんだではぬれ初めが遅く、小手先にはんだがたまる現象が見られ、はんだたまりの中でフラックスが爆発し、飛散やはんだボールが発生していた。

 「QB1」は、はんだが素早くぬれ上がり、はんだたまりができにくいため、フラックス飛散やはんだボールの発生も少ない。