2020.12.10 電機業界 11月度の主な企業倒産

 ジオネクサス(東京都千代田区、設立15年、武川陽一社長)は破産。負債総額は10億4100万円。

 映像再生機能付き呼び出しベルの設計・開発、レンタル業務を手がけていた。フードコートなどで商品を注文して待機する顧客への呼び出し機能に加え、映像再生機能を搭載していることが特徴で、待機中に映像広告など様々なコンテンツが提供できる点を強みとしていた。

 開発費など先行投資に伴う金融債務の負担が重かった上え、採算に見合わない経営が続いていた。資金繰りも限界にきていた。

 サンワード(京都市伏見区、設立84年、笠井隆社長)は破産。負債総額は約1億円。

 複合機はじめPCなどの販売のほか、導入サポートも実施し、小回りを利かせた営業で地元京都の中小企業を中心に営業地盤を形成。同業他社との競争がますます激化する中、赤字決算を計上するなど採算性は厳しく、先行きの見通しが立たない状況に陥っていた。

 大翔(大阪市生野区、設立05年、村上毅社長)は破産。負債総額は3200万円。

 遊戯店向けの電気設備機器の販売設置を展開。比較的小規模な地場のパチンコホールなどに地盤を構築し、遊戯機本体周辺の照明機器関係、特にLED照明の扱いに注力していた。

 近年はパチンコ人口の減少などを背景に、取引先ホールの経営環境が悪化。赤字を散発するなど債務超過となっていた。

 エスプリ(東京都八王子市、設立93年、宮田篤社長)は破産。負債総額は約3000万円。

 プリント配線基板製造を手がけ、電子機器製造会社を主要顧客としていた。しかし、需要停滞により業績が悪化し事業停止。その後も負債の整理が完了せず、今回の措置となった。