2021.01.06 【中・四国版】販社トップに聞く21年の営業戦略三菱電機住環境システムズ中四国支社田中 章司支社長

田中 支社長

電化品の取り組み強化ストア店の営業・訪販支援

 2020年後半戦を振り返ると、新型コロナ感染拡大への対応を進めながら、いかに販売につなげるかに注力して活動してきた。例年実施している三菱電機合同展示会「大夏得祭」「大謝恩祭」も全会場中止となり、チラシによるポスティング活動、3密を避けたロングランでの個展実施に切り替え、重点的に活動を実施した。

 10-12月の中四国管内家電ルート実績状況は、前年伸長で推移している。機種的には暖房を重視したデラックスエアコンなど高級ゾーンが伸長。冷蔵庫は真ん中野菜室のMXシリーズ、真ん中冷凍室のWXシリーズの大容量機種も伸びた。また買い替え需要が来ているエコキュートと、昨秋発売した業界初のレンジ機能搭載「レンジグリルIH」など電化品も高伸長している。

 コロナ感染対応関連商品として空気清浄機、室内外の空気を熱交換することで、室温の変化を防ぎつつ部屋の換気を実現した省エネ商品の全熱交換型「ロスナイ」をはじめとする換気扇も高伸長。家電ルート全体をけん引している。

 21年に向けての戦略としては、現在実施しているチラシ活用を主としたポスティング活動、訪販活動を継続実施予定。空質改善商品のエアコン・換気扇のセット販売チラシも追加作成するなど各種チラシを準備し、ストア店の営業活動、訪販活動を支援する。全顧客総点検と情報化を目的に実施している安全点検訪販も2月に計画。

 1-3月重点機種としては、エコポイント特需の買い替え需要とコロナ巣ごもり需要により好調に推移している冷蔵庫とエコキュート・IHクッキングヒーターの電化品の取り組み強化を計画し、キャンペーン連動の販売支援を準備している。

 三菱電機では例年「暮らしと設備の総合展」を開催しているが、今年はコロナ感染影響で20年9月から今年3月31日までの期間でWebで開催中。

 家電・住宅設備機器と業務用設備機器の動画コンテンツによる商品説明、分野別ソリューション提案を実施。併せて各種セミナーも開催している。

 また例年、東京で実施しているMPP(三菱ポストプレジデント)全国リーダー会議はリモートに変更し今月に実施する。今回初めてのリモート開催だが、全国のMPPリーダーによる20年コロナ禍での活動状況、成功事例発表、21年度販促戦略検討を予定。積極的な情報交換に期待している。ほかに、社内会議、販売店との会議、新商品説明会など研修会についてもリモートでの実施を計画。

 販売店は自店からの参加が可能で、我々も移動時間の削減ができ、双方にとって時間の有効活用、タイムリーな情報発信、営業の効率化につなげたい。

 三菱電機ストア政策「Target30」も推進していく。顧客管理システム「MASTER-WIN」は、出先から自店PCの情報が見える遠隔操作機能を追加しリニューアルを実施。今まで以上に細かな顧客管理と営業情報を活用することで、ストア店の売上げ拡大につなげたい。