2021.01.05 【ミリ波】コロナ禍。水際のアリの一穴
物心がついた昭和20年代後半ごろの情報交換手段は郵便はがきまたは手紙だった▼電話を引いている家は希少で、庭先の生垣が境界線の川島家の電話を近所じゅうで利用。祖父母や親戚、父親の職場から緊急連絡事があるとかかってくる。「○○さん電話ですよ」と呼び出す声が届く範囲の家庭が恩恵を受けた▼住所と共に電話番号に〝川島方呼出〟と加えて知らせていた。携帯電話が普及する前は下宿やアパート住まいの人がこの仕組みを利用。その名残が古いタイプの履歴書の電話番号記入欄に... (つづく)