2021.01.05 グリーン基地局へ燃料電池を導入ドコモ四国支社、四国初

燃料電池を導入した野村大野ヶ原グリーン基地局

 【高松】NTTドコモ四国支社は、愛媛県・四国カルスト内の野村大野ヶ原グリーン基地局へ、環境に配慮した燃料電池を昨年12月25日に導入した。グリーン基地局への燃料電池の導入は四国で初めて。これにより、環境に配慮しつつ、長期間の日照不足などによる発電不足時にも通信サービスを継続して提供することができる。

 燃料電池は、水の電気分解の原理を利用し、水素と酸素を化学反応させて発電を行う。発電の際に発生する排出ガスには環境汚染物質がほとんどなく、環境に優しい電池だ。

 野村大野ヶ原グリーン基地局は、太陽光によって発電した電力のみで運用する基地局であり、日照不足に伴う発電量不足や災害などに起因する太陽光発電設備の故障時には、バッテリにより約3日間の継続運用が可能だった。

 今回、燃料電池を追加導入することで、最大約11日間(燃料が満タン〈約950リットル〉の場合)の継続運用が行えるようになった。環境にも配慮しながら安定的なサービスの提供を継続し、メンテナンス稼働の軽減を図っていく。