2021.01.15 名古屋大が導電性ポリマーの電気を流すメカニズム解明自在に伝導性をコントロール

PBTTTの結晶領域における層状規則構造と、薄膜構造の模式図(図の赤線が個々のポリマーを表す)

 名古屋大学大学院工学研究科の伊東裕准教授、田中久暁助教、竹延大志教授らの研究グループは、導電性プラスチック(ポリマー)が電気を流すメカニズムを解明した。ポリマー薄膜の電気伝導を自在にコントロールしながら電子機能を引き出す可能性を開いた。

 導電性ポリマーには多彩な応用が期待されているが、乱れを含んだポリマー薄膜の電気伝導を正確に理解することはこれまで極めて困難だった。

 今回の研究では、分子配列の秩序が極め...  (つづく)