2021.01.15 九州大学と関西学院大が純青色有機EL素子高い発光効率と色純度・素子耐久性
研究で用いた青色発光分子(ν-DABNA)とスカイブルーTADF分子(HDT-1)の構造と、青色有機EL素子の発光スペクトル。TADF分子の精密な分子設計により、蛍光分子への効率的なエネルギー移動と高速な逆項間交差の両立に成功した
有機EL素子は自発光型面発光デバイスで、有機材料の軽量・フレキシブル性を生かして各種ディスプレイとして実用化され、広く普及しつつある。しかし現在までに実用化された有機EL用発光分子は①青色有機EL素子の発光効率が比較的低い②高効率青色素子の耐久性が低い③イリジウムなどレアメタルを含むため材料コストが高い-などの問題がある。
こうした問題を解決すべく、イリジウムなどレアメタルを必要とせずにほぼ100%の効率で電気エネルギーを光... (つづく)
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