2021.01.20 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】17展示会で1000社が出展東京ビッグサイトで20-22日開催

20年1月の「ネプコンジャパン」

AI、スマートファクトリーなど最先端技術・新製品 世界に発信

 「ネプコンジャパン2021」(インターネプコンジャパンほか合計7展)と「オートモーティブワールド2021」(国際カーエレクトロニクス技術展ほか合計7展)「ウェアラブルEXPO」「ロボデックス」「スマート工場EXPO」が20日から22日まで、東京ビッグサイトで開幕される。17展示会合わせて約1千社の出展が予定されている、主催はリード エグジビション ジャパン。各出展企業は21年に向けたIoTやAI、スマートファクトリー、自動運転、ロボット、5Gなど最先端のエレクトロニクスの新技術や新製品を世界に発信する。同展示会はオンラインによるバーチャル展も同時に開催される。

 緊急事態宣言下での開催になり、主催者では全参加者へマスク着用を徹底、全参加者にサーモグラフィなどによる体温測定実施、展示会受付での感染防止策の徹底(ソーシャルディスタンスの徹底、受付に飛沫=ひまつ防止シート設置)など、感染防止策を徹底する。

ネプコンジャパン

 ネプコンジャパン2021は、表面実装技術や製造装置、材料に関わる専門展示会で、日本のほか中国や東南アジアでも開催されている。

 「第35回インターネプコンジャパン」「第35回エレクトロテストジャパン」「第22回半導体・センサパッケージング技術展」「第22回電子部品・材料EXPO」「第22回プリント配線板EXPO」「第11回微細加工EXPO」「第13回LED・半導体レーザー技術展」の合計7展示会で構成される。

 第35回インターネプコンジャパンは、表面実装機(マウンタ)、プリント基板検査装置、はんだ付け装置、はんだ材料など表面実装ラインを構成する技術や製品が出展される。

 今回はコロナ禍で大手実装機メーカーが出展を見送ったため規模感には欠けるが、表面実装に関わる周辺装置の出展など見どころは多い。

 IoTを活用した生産システムに製造業の関心が高まる中で、表面実装業界はIoT/M2M技術を駆使して、生産ラインや工場全体の製造装置を相互にネットワーク(インターネット)で接続することにより、大幅な生産性向上を実現する「スマートファクトリー」の提案を推進。AIを活用した生産設備の故障予知など生産現場により近い、使いやすいシステムへの関心が高い。表面実装業界は変種変量生産に対応するほか実装ラインにおける部品庫や部品庫からの取り出し、印刷機から基板検査装置、大型部品などの実装後工程まで含めたトータル提案が進む。

 第35回エレクトロテストジャパンは、プリント基板検査装置のほか試験・測定器の専門展示会。第22回半導体・センサパッケージング技術展は、半導体やLED、パワーデバイス、MEMSデバイスなどに必要なパッケージング技術が出展される。パッケージ材料、メッキ・エッチング、ファウンドリ・製造受託などの企業が出展。

 第22回電子部品・材料EXPOは、コネクタやケーブル、センサー、スイッチ、熱対策部品、実装回路材料、半導体材料、電池材料など民生機器、モバイル機器、産業機器などに必要な電子部品やデバイスがそろう。

 第22回プリント配線板EXPOは、プリント配線板や5G向け部品・材料、基板設計、実装受託などの企業が出展する。

 第11回微細加工EXPOは、板金や切削、プレス、エッチング、表面処理など多様な精密・微細加工技術が出展される。

 第13回LED・半導体レーザー技術展は、LEDやLD製造装置、製造受託、測定・試験装置、輝度・照度、色度測定装置、評価・分析装置、LED向け部品・材料、放熱・耐熱部品、LEDケーブルなどの企業が参加する。

オートモーティブワールド

関心が高まる自動運転技術などが集結する「オートモーティブワールド」

 オートモーティブワールド2021は、自動運転やクルマの電子化・電動化、コネクティッド・カー、軽量化など、自動車業界における先端テーマの最新技術が一堂に出展する。

 「第13回国際カーエレクトロニクス技術展」「第12回EV・HV・FCV技術展」「第11回クルマの軽量化技術展」「第9回コネクティッド・カーEXPO」「第7回自動車部品&加工EXPO」「第4回自動運転EXPO」に新たに「第1回MasS EXPO」が加わり、合計7展で構成される。

 第13回国際カーエレクトロニクス技術展は、ADAS/自動運転技術をはじめカーエレクトロニクスに関する部品、材料、ソフトウエア、テスト装置、製造装置が出展される。

 第12回EV・HV・FCV技術展は、EVやHV向けモーター、インバータ、2次電池、駆動システムなど関連技術が披露される。

 第11回クルマの軽量化技術展は、車の軽量化のための素材・材料、接合・接着技術、設計・シミュレーションなどが出展される。

 第9回コネクティッド・カーEXPOは、ヒューマンマシンインターフェイスや通信モジュール、セキュリティソリューション、開発環境ツール、ドライブレコーダ/デジタルタコグラフ、テレマックス、車載OSなどを展示。

 第7回自動車部品&加工EXPOは、自動車部品の加工技術や加工設備、量産・試作に特化した展示会で「カーメカJAPAN」として開催する。

 第4回自動運転EXPOは、センサーやLiDAR、AI、ダイナミックマップなどが展示される。

 第1回MasS EXPOは、バスや電車、タクシーからライドシェア、シェアサイクルといったあらゆる公共交通機関を、ITを用いてシームレスに結び付け、人々が効率良く、かつ便利に使えるようにするシステム「MasS」(マース=Mobility as a Service)が世界的に注目を集める中で、「オートモーティブワールド展」で初めて企画された。

 MaaSプラットフォーム・関連技術やデータ解析、AI、予約・決済ソリューション、モビリティサービス、MaaS関連技術などが紹介される。

 MaaSの開発・構築に意欲が高いMaaSオペレータや自動車メーカーと、MaaSの活用・導入に積極的な自治体や、交通機関の関係者らの来場が見込まれる。

同時開催展

 「第5回スマート工場EXPO」「第5回ロボデックス(ロボット開発・活用展)」「第7回ウェアラブルEXPO」も、同時開催される。

 第5回スマート工場EXPOは、IoT/M2M技術を駆使したスマート工場の提案ほか、省力化・自動化といった、人手に頼らない工場のスマート物流・搬送の製品も出展される。

 第5回ロボデックス(ロボット開発・活用展)には、最新ロボットをはじめ、ロボット開発、製造に必要な製品、技術が220社が出展する。「人の代わりに働くロボット」「人の手助けとなるロボット」などが紹介される。

 第7回ウェアラブルEXPOは、世界最大のウエアラブルデバイスの展示会として開催され、最新デバイスが多数展示される。