2021.02.24 【複合機&プリンタソリューション特集】キヤノン「imageRUNNER ADVANCE DX」、スキャナ機能が評価

imageRUNNER ADVANCE DX C5760F

 キヤノン/キヤノンマーケティングジャパンは、オフィス向け複合機の新商品「imageRUNNER ADVANCE DX」と連携し、コロナ禍で定着した新しい働き方を支援するソリューションを強化している。

 コロナ禍で厳しい市場環境が続いているが、キヤノンマーケティングジャパンの政岡洋昌オフィスMFP商品企画部部長は「コロナ禍で、営業活動の制約や納品の遅れなど厳しい状況が続いていたが、販売面でも少しずつ改善されてきた。ドキュメントボリュームも昨年5月を底に回復しつつある」とみる。

 同社は昨年6月上旬から、imageRUNNER ADVANCE DXの22モデルを一挙発売開始した。特に新シリーズに搭載した業界最高クラスの高速・高品質スキャナ機能が高く評価されている。「専用スキャナの機能を搭載、読み取り速度、読み取り品質を大幅に向上」(舘宏幸オフィスMFP商品企画課課長)させた。新開発のADF(自動原稿送り装置)を同シリーズ共通で搭載している。

 読み取ったデータの傾きを自動補正する機能を搭載し、両面読み取りスピード最大270ページ/分を実現している。「重なった紙を認識する重送検知機能やごみの除去など、読み取りの品質・正確性を向上」(舘課長)させている。

 クラウド型MFP機能拡張プラットフォーム「uniFLOW Online(ユニフロー・オンライン)」と連携したソリューションを強化している。「ユニフロー・オンライン・クラウド・スキャン・アドバンス」では、紙文書を効率的に電子ファイリングする機能により、オフィスのデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)の加速と生産性向上を実現する。

 独自のドキュメントマネジメントソフトウエアとして「imageWARE Desktop」では、オフィスの多種多様な紙文書の電子化、電子印鑑の付与などデスクトップで一元管理し、情報資産の有効活用を推進している。

 このほか、ユニフロー・オンラインを介して、ラクスが提供するクラウド型経費精算システム「楽楽精算」と連携し、領収書をスキャンするだけで金額や日付を自動入力できるサービスを開始したほか、交通系ICカードを使用した交通費精算サービス「トランジット・マネージャー」なども好評だ。

 環境面の取り組みも強化している。「社会のSDGsへの関心も高まってきており、当社グループ挙げて環境への取り組みを強化している」と政岡部長は話す。

 同社の複合機Refreshedシリーズが「エコマークアワード2020」(日本環境協会主催)で「エコ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。キヤノンとしては初の受賞。業界最高水準のリユース技術などが高く評価された。

 政岡部長は「今後も働き方改革など、業務効率の向上につながるソリューションの提供を強化していく」と強調する。