2021.03.08 鍵管理サービスで共創、顔認証技術を活用パナソニックとクマヒラ

顔認証・鍵管理サービス利用イメージ

 パナソニックシステムソリューションズ ジャパン(東京都中央区)とセキュリティ製品を手がけるクマヒラ(同)は、高精度な顔認証技術を活用した鍵管理サービスの事業化に向けて共同開発に乗りだした。21年度中の事業化を目指す。

 両社は、鍵を保管する「鍵管理機」に顔認証技術を組み合わせたサービスの共創を目指す。新型コロナウイルス禍で非接触ニーズが高まる中、金融機関や商業施設、公共施設への提案などを想定している。

 具体的には、インターネット経由で顔認証技術を利用できるようにするパナソニックのクラウドサービス「顔認証APIサービス」を活用。物理的な鍵の管理を非接触で行えるようにする。

 鍵管理サービスでは、まずPCやスマートフォンのアプリで顔情報を登録。その上で登録者が鍵管理機に近づくと内蔵されたカメラが撮影。その撮影データと事前の顔情報を照合して本人確認を行い、扉が開く仕組みを想定しているという。

 パナソニックは昨年7月、顔認証技術やセンシング技術、エッジ(末端)デバイスを組み合わせ現場課題の解決を支援する「現場センシングソリューション」を発足。同事業で25年度に1000億円の売上げを達成する目標を掲げ、パートナー企業とサービスを共創する活動を強化している。