センサー換気搭載、CO₂濃度に応じ自動換気

　ダイキン工業は、空気質向上ニーズの高まりに対応し、外気を給気する機能を備えたルームエアコンの商品陣容を拡充して市場のニーズに応える。

　21年モデルでは「うるさらX」に加え、強まる換気需要に応じて、換気機能を搭載する機種を充実させた。エアコン自体は排気ができないため、住宅の換気扇などと組み合わせて適切な換気を提案する。

　フラッグシップモデルのうるさらXでは、リモコンに冷暖房と換気を操作できる「換気ボタン」を装備。スマートフォンの専用アプリ「Daikin Smart APP」からも換気操作が行えるほか、外出先でも操作可能だ。

　今夏には、うるさらXの換気運転と「うるるとさらら空気清浄機」を連動させ、より快適な換気を実現するスマホアプリ機能の提供も予定している。

　また、在／不在に合わせ、センサーで給気量を約10％自動で増やす「センサー換気」を搭載するとともに、AIコントローラ「ビサイド」と連携し、検知したCO₂濃度に応じた自動換気も可能。ビサイドを使えば、温度や湿度、CO₂濃度がスマホで確認できるようになる。

　室内機には、清潔性の向上を狙い、通風経路のファンに防カビ効果の高い薬剤を練り込んだ。熱交換器は、汚れを取り除く「水内部クリーン」を搭載している。

　このほか、〝換気ができるエアコン〟として、寝室や子ども部屋向けの小型モデル「うるさらmini（ミニ）」もそろえる。

　3月から、給気のみに対応したスタンダードモデル「Vシリーズ」、給気と加湿ができる天井埋込カセット形および床置形も追加した。

　換気ができるエアコンのラインアップを充実させ、ニーズに合わせて提案していく。