2021.04.23 1~3月のロボット受注・生産額、四半期で最高
日本ロボット工業会は1~3月のロボット統計を発表した。
受注台数6万6905台(前年同期比55.2%増)、受注額2460億円(同43.2%増)、生産台数5万9081台(同29.6%増)、総出荷台数6万665台(同29.0%増)、総出荷額2144億円(同24.7%増)となり、受注額、生産額ともに四半期として過去最高を更新した。
出荷は新型コロナウイルス感染症の影響により、国内向けは依然勢いがなく、主要業種、用途で減少。輸出は中国を中心にアジア向けが好調で、北米向けも回復基調となった。欧州向けは引き続き低調だ。
実装用は5G投資の加速などで、実装用途向け輸出額の6割以上を占める中国を中心に主要国向けが好調。溶接用は前四半期に続き、欧州を除いて前年同期に比べて大幅に増加し、底入れ感が出始めた。
中国向けは過去最高だった681億円(17年7~9月)を大きく上回り、840億円と輸出額の51%を占めた。世界的な新型コロナウイルス感染症の影響に加えて地政学的リスクなど、先行きには依然不透明さが漂うものの需要を強くけん引している。