2021.04.26 【テレワーク特集】サンテレホンヘッドセットなど製品が充実、需要増で売り上げ好調
エンタープライズ向けヘッドセット「Jabra EVOLVE」
サンテレホンは、新型コロナウイルス感染拡大など厳しい市場環境の中で、2020年度も順調に業績を伸ばした。特に、在宅勤務などを背景としたテレワーク需要、コンタクトセンター向け商材が大きく伸長。20年度のヘッドセット、スピーカーホン関連の売り上げは、前年度比202%で推移した。
同社では「全世界でテレワーク需要による商品の熾烈(しれつ)な確保競争で3~4Qにかけて、在庫品薄状態が続いた。21年度もこの需要は継続する」と見込んで、4Qで21年度上期分を見据えた在庫発注をかけている。
商品ラインアップとしては、ヘッドセット、テレビ会議関連製品の充実を図っている。「当初は、テレワーク環境を構築することが主目的で、比較的安価なヘッドセットを購入するユーザーが多かったが、テレワークを体験することで、音のクオリティーにこだわるユーザーが増え、グローバルスタンダードであるJabra/Polyといった海外のハイクオリティー製品の需要が増加している」と同社。
同社は、Jabra製品販売への貢献からJabra APACパートナーカンファレンスで、アジア圏代理店約60社の中で、アジア最優秀賞を受賞している。
また、社内においては、テレワーク環境を充実させるため、耳掛けタイプのノイズ低減機能付き小型ヘッドセットJabra Stealth UCを社員へ支給。よくある音声トラブルもなく、ソリューション提案につなげている。
現在の売れ筋は、オフィス向けUSBヘッドセットのスタンダードモデル「Jabra EVOLVE 30 Ⅱ MS Stereo」、ブルートゥース搭載スピーカーホン「Jabra SPEAK510 MS」。今後の注力商品として、世界初の高性能4K対応「Jabra PanaCast」の販売も強化していく。
同社では今後の販売戦略として、「エンドユーザーのニーズをつかんだ潤沢な在庫ラインアップの拡充、ECサイトを活用した販路拡大」を図るとともに、ZoomやWebカメラ、スピーカーホンを組み合わせた「かんたん導入」のパッケージ提案などに注力する方針だ。