2021.05.26 【次世代自動車用部品特集】スミダコーポレーション車載用コイル、グローバル市場で伸ばす

 スミダコーポレーションは、車載用コイルをグローバル市場で伸ばしている。CASEの進化など、自動車トレンドに対応した製品を相次いで市場投入している。

 同社はここ数年、製造、販売、技術面において、グローバル規模で設備投資を継続して体制を強化してきた。製造面では、中国の吉安工場の第2期工事を完了。欧米ではメキシコ、ルーマニア、スロベニアの工場を拡張した。販売体制ではインドに販売拠点としてスミダ・エレクトリック(インディア)を設立。中長期成長に向けて事業を展開している。

 製品戦略は、車載向けはABS用、HIDランプ、キーレスエントリー用のコイルを主力3製品として事業を伸ばしてきたが、引き続き車載分野で事業を拡大する。xEVで使用されるモーター、DC-DCコンバーター、インバーター、バッテリー/充電などに向けたIGBT駆動用トランス、昇圧リアクターなどを成長戦略として取り組んでいく。

 パワーインダクターは、フェライト系、メタル系で150度対応のシリーズを拡充。AEC-Q200車載信頼性試験に準拠。リアクトルでは、二つのコイルを独自の磁気構造で結合させ、小型化を実現した磁気統合型リアクトルを提案する。インターリーブ方式用リアクトルとしてコア材料および構造を最適化し、機器、装置の小型化に貢献する。

 同社は「人とくるまのテクノロジー展2021 ONLINE」に出展し、最新の車載用電子部品を紹介する。