2021.06.24 【カーエンターテインメント特集】パイオニア車載用Wi-Fiルーター 車室内にネット環境構築

車載用Wi-Fiルーター

ドライブレコーダー「VREC-DH300D」ドライブレコーダー「VREC-DH300D」

山﨑 部長山﨑 部長

 パイオニアは、車室内にWi-Fi環境を整えることでドライブ中でもインターネット上のさまざまなコンテンツを好きなだけ楽しめる、新たな車内エンターテインメントの提案を進めている。

 2019年から本格的に展開を始めた自動車専用のWi-Fiサービスは、長年培ってきたハード技術とソフトウエアサービス技術を融合した他社にないサービス。パイオニア販売の山﨑豪東日本統括部長は「スマートフォンで楽しんでいる事と同じ事を、車内でも無制限でできることが特長になる」と話す。

 車内Wi-Fiは、いち早くNTTドコモと連携して実現したもので、車内向けインターネット接続サービス「ドコモ・イン・カー・コネクト」に対応し、ドライブ中でも好きなだけインターネットコンテンツが楽しめる。

 主力の高機能カーナビゲーションシステム「カロッツェリア・サイバーナビ」のネットワークスティック同梱(どうこん)モデルであればすぐに車をオンライン化でき、通信量の多い映像コンテンツや音楽コンテンツ、オンラインゲームなどが定額で使い放題になる。

 サイバーナビには動画共有サービスのユーチューブ動画の直接再生機能があるほか、自宅のブルーレイレコーダーで録画した放送などをリモート再生することも可能。同時にナビをWi-Fiスポットにすることができるため、ドライブ中でもスマホやタブレットをネット接続してオンラインゲームなども好きなだけ楽しめる。地図も自動更新されるため、常に最新の地図情報が得られる。

 サイバーナビだけではない。20年12月に発売した車載用Wi-Fiルーターにより、全ての車室内にWi-Fi環境を構築できるようになる。

 ルーターの端末は車内のアクセサリー電源にソケットを挿し込むのみだ。このルーターを使えば標準ナビの「楽ナビ」をはじめ、ネットワーク機能を持つカーナビやスマホ、ゲーム機などを同時に最大5台まで接続しネットコンテンツが自由に楽しめる。リアモニターで好きなコンテンツを視聴したり、「アマゾンファイヤーTVスティック」を接続すれば、アマゾンのさまざまなコンテンツも楽しんだりできる。

 山﨑部長は「月額約1000円でネット環境が使い放題になる。ハードとソフトを組み合わせたパイオニアならではのサービス基盤となり、新たなカーエンターテインメントとして訴求したい」と話す。

 夏商戦に向けては「クルマのオンライン化」を訴求するとともに、安心安全の観点からドライブレコーダーの提案も進めていく。前後2カメラモデルが主流になる中で製品群も拡充しており、ナビ連動モデルに加えてこのほど前後2カメラの新製品「VREC-DH300D」を発売。「画質とデザインと性能にこだわった」(山﨑部長)といい、価格性能比が高く利用者が求める安心安全に応える製品として訴求していく計画だ。