2021.07.05 【電子レンジ・電気オーブン特集】ユーザーの食生活の質向上へ

高級タイプを中心に需要が伸びているオーブンレンジ

 電子レンジ/オーブンレンジが好調に推移している。コロナ禍で在宅時間が拡大する中、時短・省家事とおいしさを両立する調理家電が人気。中でも、自動調理など多彩な調理を実現し、加熱機能が進化する高級オーブンレンジに注目が集まっている。

 電子レンジ市場は、巣ごもり消費の拡大で、2020年度好調に推移した。在宅時間が伸び、家事負担が増える中、時短、簡単調理を実現する電子レンジ(オーブンレンジ)が注目された。

 内食の機会が増えたことから、おいしい料理を家族と楽しみたいというユーザーも多く、高級オーブンレンジが注目された。

電子レンジが好調

 日本電機工業会(JEMA)の調査では、20年度の電子レンジ出荷台数は、前年比108%の358万3000台となり、3年ぶりに増加した。

 21年度に入ってからも好調は持続しており、JEMA出荷統計によると、内食が増えたことも手伝って出荷台数として5月単月では過去最高を記録したという。

 4~5月累計での出荷台数も前年同期比17.8%増と好調で、5月まで8カ月連続のプラス成長を遂げている。中でも家庭でおいしく調理したいというニーズに応え、高級オーブンレンジが健闘している。今期も引き続き内食傾向は続くとみられ、オーブンレンジ商戦には追い風が吹く。

IoT機能搭載

 メーカー各社では、新しい生活様式が定着する中、ユーザーの悩みに寄り添った機能開発に力を入れ、特にIoT機能搭載でさまざまなサービスとつなげ、より利便性を高める開発が活発だ。

 食材の宅配サービスとの連携や、新しい調理レシピの配信など、ソフト面での利便性向上で、ユーザーの食生活の質を高める、あるいは新しい食体験を提案する形で、価値創出を目指す。

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