2021.08.10 【電波時評】大規模災害で人の命を守るラジオ放送

 最近、ラジオ放送関連の大きなニュースが二つあった。まず、6月15日に日本民間放送連盟(民放連)が2028年までに大部分の民放AMラジオ放送を廃止し、FMに一本化する方針を表明した。

 もう一つは、来年11月末までの旧スプリアス規格の無線機器類の使用が当面認められるよう、3日に省令が改正されたことだ。

 いずれニュースも、人の生命にも関わるような重大な問題を内包している。民放連のFM移行方針は、民放の苦しい経...  (つづく)